トラックのバッテリーの交換時期は?寿命・症状・交換方法・対処方法まで解説します!

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トラックのバッテリーはどれほどの期間使用できるのかご存知でしょうか。

バッテリー交換時期の目安や症状が分かれば、多くのトラブルは避けることが出来ますよね。

そこでこの記事では、バッテリーの交換時期の目安や、バッテリーが原因で出る症状、交換方法について詳しく解説していきます。

突然来るトラックのバッテリー上がり!

トラックのバッテリー上がりは突然やってくることが多く、エンジンがかからなくなってからわかることが多くなっています。

なぜ気づきにくいかと申しますと、トラックのバッテリーが24vで容量が大きく、バッテリーの電圧が下がった状態でもある程度エンジンがかかってしまう為です。

その為、何か違和感を感じていてもバッテリーが原因だと気が付かないまま運転し、荷下ろし先や集荷先で限界を超え、突然かからなくなってしまうのです。

そのような場所でバッテリー上がりになってしまうと、その後の運行はもちろん顧客や荷主にまで迷惑をかけることになり、荷待ちをしている他のトラックにも迷惑がかかってしまうでしょう。

そのような状況を避けるためにも、トラックのバッテリーには日頃から気を付け、わずかな症状を見逃さない為の知識が必要になります。

トラックのバッテリーの寿命は2~3年!

トラックのバッテリー上がりを未然防ぐためには、前もってトラックのバッテリーがどれ程の期間使用できるのかについて、知っておく必要があります。

一般的にトラックのバッテリー寿命は3~5年と言われていますが、実際には2~3年程度しか持たないと考えておく方が確実で、この時期で交換していくことでトラブルに合う確率も、低くなるでしょう。

もちろん使い方によっては長く使用することも可能ですが、仕事で使用する車両である為、交換することで避けることが出来るトラブルは避けるべきです。

また、走行距離による目安として、2万キロや4万キロで交換した方がいいと言われていますが、走行することが仕事のトラックで2万キロであれば3ヶ月、4万キロでも半年足らずで交換が必要になってしまうので、多くの運送会社では使用年数をバッテリー交換時期の目安にしています。

トラックのバッテリー交換時期の症状

ここでは、トラックのバッテリーの寿命で起こる症状について解説していきますので、交換時期の目安として使ってみて下さい。

アイドリングでのライトが暗い

アイドリング時にライトが暗くなってくると、バッテリーの寿命が近づいている証拠ですが、毎日乗務しているトラックでは気が付かないことが多い症状です。

確認するためにはエンジンをかけてアイドリング状態にして、ライトをつけてアクセルを踏んで回転数を上げます。

この時にライトが明るくなれば、バッテリーが弱っている証拠なので早めの交換を考えておきましょう。

セルを回す力が弱い!

トラックが電力を一番使うのがエンジン始動時で、バッテリーが弱ってくるとセルを回す力がなくなり、エンジンが始動できなくなります。

その為、エンジンをかけるときにかかりにくい、かかるまでに時間がかかるといった症状が現れたら、早めのバッテリー交換が必要になり、この状態のまま使用し続けると会社を出発するときには始動できたのに、集配送先で突然エンジンがかからないというようなこともあるので、注意しておきましょう。

電装関係の不具合

トラックには多くの電装装備品が取り付けられていますが、バッテリーが弱くなってくるとこの装備品が正常に作動しなくなります。

トラックのラジオがならなくなったり、エアコンの風が弱くなったり、冷えが弱くなってくると、バッテリーの寿命が近づいている症状です。

このような症状が出たら、エンジンがいきなりかからなくなるトラブル防止のためにも、早めの交換を考えておきましょう。

トラックのバッテリーの寿命が短くなる原因とは?

ここでは、バッテリーの寿命を短くしてしまう原因について解説していきますので、バッテリーの寿命を延ばすためにも活用してみて下さい。

短時間走行による発電不足

トラックのバッテリーは、オルタネーターと言われる発電機によって充電されますが、オルタネーターはエンジンがかかった状態でないと発電できません。

オルタネーターの発電は回転数が上がった状態、つまり走行中の方が多く発電される仕組みなので、短時間や短距離の移動では十分に充電されません。

バッテリーは容量が少ない状態で使うことで寿命が短くなってしまうので、発電不足状態で使用することを、出来るだけ少なくすることが必要になります。

電気の使い過ぎ

トラック運転手にとって必需品ともいえる電気製品の使用は、バッテリーの寿命を短くしてしまう原因になります。

最近ではトラックにナビを取り付けたり、湯沸かし器を付けていたり炊飯器まで積んでいる運転手が多くなっていますが、これらの電気製品を同時に使用しているとバッテリーを消耗し、寿命が短くなる原因となります。

その為、使用しないときには電源を抜いて待機電力を減らしたり、同時に使用しないなどの対策が必要になります。

特にエンジンを停止した状態で使用すると、バッテリーの電流だけで電気製品を動かしているので、消耗が早くなってしまうので覚えておきましょう。

もしもトラックでバッテリーが上がってしまったら?

ここでは、バッテリーが上がってしまった時の対処方法や、バッテリーの交換方法について解説していきたいと思います。

ブースターケーブルでつなぐ

バッテリーが上がってしまった時の対処方法で一般的なものは、ブースターケーブルで繋ぎ、他の車両からエンジンをスタートするための電源を取る方法になります。

ブースターケーブルでバッテリーが繋ぐときには、赤いコードをプラス端子同士で繋ぎ、黒いコードをマイナス端子同士でつなぎます。

バッテリーにはプラスマイナスの凹凸表記がありますが、トラックによっては見えにくいこともあるので、手で触ると凹凸が分かり易いでしょう。

この時、電源を取る車両(バッテリー上がりしていない方)のエンジンはかけた状態でブースターケーブルを繋ぎます。※エンジンをかけていないと電源を取った車両がバッテリー上がりになる為。

もしアイドリング状態でエンジンがかかりにくい時には、電源を取っている車両のアクセルを踏んで、電流を強くしてセルを回してみるといいでしょう。

※注意 バッテリー同士をつなぐブースターケーブルは必ず24V対応のものを使う事!

12Vのブースターケーブルを使用すると、発熱発火の原因になります。

 

バッテリーの交換

トラックのバッテリーが上がってしまい、自分で交換するときには取り外す前に必ずどのケーブルがどこにつながっていたのか、写真を撮るなどして画像を残しておきましょう。

こうすることで取り付けるときにケーブルを間違ってつないでしまい、ショートしてしまう事を防げるので必ず写真を撮っておきます。

バッテリーの交換手順ですが、

①車両につながっているマイナス端子を外す

②車両につながっているプラス端子を外す

③バッテリー同士をつなぐマイナス端子を外してプラス端子を外す

④古いバッテリーと新しいバッテリーを置き換える※向きや方向に注意

⑤バッテリー同士をつないでいたケーブルをプラス→マイナスの順番でつなぐ

⑥車両とつながっていたプラス端子をつなぐ

⑦車両とつながっていたマイナス端子をつなぎ終了

自分でバッテリーを交換するときの注意点としては、

ゲーブルが金属部分に触れるとショートする可能性がある

しっかりとナットを締めこまないと充電されないことがある

上記のような注意点があるので作業には必ず手袋をすることや、ナットが締まっているかの確認を必ず行うようにしましょう。

注意したいオルタネーターの故障

写真はオルタネーター

オルタネーターはトラックに必要な電源や、バッテリーの充電を担う重要なパーツになりますが、この部分が故障してしまうと、充電できなくなりバッテリーが上がってしまいます。

しかし、オルタネーターの故障は分かりにくく、バッテリー上がりと勘違いしやすい症状が出るので、注意が必要になります。

判断基準としてバッテリーを交換しても、

直ぐにバッテリーが上がってしまう

電圧計で測定した数字が低い

などが挙げられるので、上記のような症状が出た場合にはオルタネーターの交換が必要になります。

オルタネーターが故障すると、エンジンを回し続けるための電力が不足しエンストや、電子制御されたトラックであればすべての機能が失われ、非常に危険な状態になることも考えられます。

このような状況を避けるためにも、オルタネーターが原因となっているバッテリートラブルであれば、直ぐに修理交換を行いましょう。

まとめ

ここまで、トラックのバッテリーの交換時期や寿命、交換方法などについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。

トラックのバッテリーは早めの対処で、トラブルを防ぐことが出来ます。

異常を感じたら早めの交換、点検で安全運航に努めましょう。

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