ダンプ運転手は楽だと言われることの多い職種ですが、どのような理由で楽だと言われているのか、きついところはないのかと気になりますよね。
楽な理由やきついところが分かると、転職の参考に出来るのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ダンプ運転手が楽なのは本当なのか、楽なポイントはどこなのか、そしてきついポイントはないのかなど、ダンプ運転手について詳しく解説していきたいと思います。
ダンプ運転手が楽なのは本当なのか？
ダンプ運転手が楽なのかについては人それぞれ働き方や、感じ方が違うので一概には言えませんが、多くの現役運転手、現役ダンプ運転手共に「楽だと感じています」
理由については後述しますが、現役運転手の中では一度ダンプ運転手を経験すると、他の運転手には戻れないと言われており、実際にダンプ運転手として働く方からも、他の運転手は考えられないという言葉をよく聞きます。
その為、ダンプ運転手が楽であるという事実は間違いではありません。
しかし、注意してほしいのはダンプ運転手があくまでも仕事であり、仕事である以上楽なこともあればきつい部分もあるという事は、理解しておく必要があるでしょう。
楽な部分だけを参考にしてダンプ運転手として働きだしてしまうと、楽だと聞いていたのに「こんな事があった、きついことがあった」と後悔することになります。
その為、ダンプ運転手として働くことを考えているのであれば、楽だと言われているダンプ運転手であっても、きつい部分まで理解しておく必要があると、言えるのではないでしょうか。
ダンプ運転手のここが楽！
ここでは、現役運転手が思うダンプ運転手の楽なポイントについて解説していきますので、ダンプ運転手への転職の参考にしてみて下さい。
手作業がないから楽！
一般的なトラック運転手が一番苦に感じている仕事が、集配送時の手作業です。
この手作業は大型車両で行う場合、かなりの負担が運転手にかかり、多くの運転手が敬遠する作業で「できない、したくない」と考えています。
しかし、ダンプ運転手には皆が敬遠するような手作業が存在せず、運転手が直接荷物を手で触れて作業を行う事はありません。
その為、多くの運転手が楽だと口にする一番の理由であり、ダンプ運転手の大きな魅力の一つとなっています。
荷物の破損がないから楽！
トラック運転手の悩みの中で多いのが、輸送時や集配時の貨物破損による自己負担ですが、ダンプ運転手が運ぶ荷物は土砂や砂利なので、破損の可能性がなく輸送に気を使う必要はありません。
もちろん、多くの運送会社では会社側が破損した荷物の弁償を行いますが、運転手にも負担金という形で、会社規定による割合での弁済を求められます。
その点、そのような心配をダンプ運転手がする必要はなく、荷物の輸送に関しては気楽に行えるようになっています。
雨の日は休みが多くて楽！
あると思っていた仕事が急に休みなると嬉しく感じますが、ダンプ運転手はそのような休みが多くある職種となっています。
ダンプ運転手が主に向かう現場は、建設関係や土木関係、河川などになりますが、基本的に雨だと作業することが出来ない事が多く、現場が休めばダンプも止まり急遽休みになるのです。
その為、ダンプ運転手は雨に濡れて作業を行うことが少なく、楽に感じるでしょう。
待機時間がある！
ダンプ運転手には他のトラック運転手と同様に待機時間がありますが、この時間はトラックの中で音楽を聴いていても、動画配信サービスを利用していても問題はなく、自分の好きなように使うことが出来ます。
このような時間は他業種では持つことが出来ないので、ダンプ運転手にとって気楽な時間となっています。
トラックから降りる回数が少ない！
大型トラックの乗り降りの回数が多いと肉体的につらく感じますが、ダンプ運転手は一日を通して乗り降りする回数が極端に少なく、楽に感じるでしょう。
乗り降りぐらいと思うかもしれませんが、大型トラックの運転席は非常に高い位置にあり、上り下り時には手すりを持ちながらステップを使い上り下りしないと、運転席には座れません。
一日に数回であれば苦になりませんが、数十回も繰り返すと肉体的につらく感じてしまうので、乗り降りの極端に少ないダンプ運転手は楽だと言えます。
勤務時間がある程度決まっている！
ダンプの輸送先は現場であることが多く、現場の始業時間や終業時間に合わせて輸送を行うので、他のトラック運転手と比べて勤務時間が不規則になりにくくなっています。
トラック運転手のきついポイントとして良く上げられるのが、不規則な勤務時間で睡眠時間やプライベートな時間が確保しづらいという事ですが、勤務時間が分かり易く規則的に働けるダンプ運転手は睡眠時間やプライベートな時間も確保しやすいでしょう。
その為、ダンプ運転手が楽であると言われるポイントの一つとなっています。
ダンプ運転手のここがつらい！
ダンプ運転手として働くのであれば、楽なポイントだけではなくきついところまで理解しておかないと、働き始めてから後悔することもあるでしょう。
ここでは、ダンプ運転手のきついところをご紹介していきますので、参考にしてみて下さい。
毎日同じことの繰り返しで飽きる！
ダンプ運転手のきついところとして、毎日輸送する荷物が同じでルートも同じことが多い為、繰り返し作業になり飽きてつらくなります。
他の職種のトラック運転手であれば、運ぶ荷物が変われば行先も変わり、全国の知らない場所に行くことになります。
月に数回でもこのような輸があれば、リフレッシュして飽きることなく運転手として働けますが、ダンプ運転手にはこれもありません。
その為、仕事に変化を求める方であれば、ダンプ運転手はきつく感じてしまう事もあるでしょう。
給与水準が低め！
ダンプ運転手は給与水準が低くなりがちで、人によってはきつく感じることになるでしょう。
ダンプ運転手の給与体系は日給月給制であることが多く、出勤日数が給与に直結することになりますが、天候に左右されやすく休みが多くなってしまうダンプ運転手では、安定した給料にはつながりにくくなってしまいます。
また、ダンプ運転手の平均日当は8000円～12000円となっており、日本人の平均からみても運送業界からみても特段良い水準ではないので、出勤日数が少ないと給与水準は高くなりません。
特に、梅雨時期などには月の半分が休みになる運転手も多く、稼ぎたい方にとってはつらいポイントになるのではないでしょうか。
意外とある他人との接点！
トラック運転手の魅力の一つは、他人との接点が少なく気楽に働けるという事ですが、ダンプ運転手は意外にも接点のある職種となっています。
ダンプ運転手は仕事中に、現場や他の運転手と常に連絡を取り合って運行していますが、これは現場への入場や退場の際に、円滑に業務が進むために必要不可欠な事です。
しかし、常に連絡を取る、とれる状態というのはそれだけ他人との接点が多く、人によってはストレスに感じ、きついポイントになる可能性があります。
しかし、あくまでもトラック運転手の中ではという話であり、他業種と比べると直接の接点は極端に少ないので、苦にならない方の方が多いかもしれません。
腰痛になりやすい！
荷物に触れることが無い、トラックへの乗り降りが少ないダンプ運転手ですが、このメリットを裏返すと、一日の勤務時間のほとんどを運転席の上で、同じ体勢で過ごしているという事になります。
長時間同じ体勢で運転をしていると、どうしても姿勢が悪くなり腰回りの筋肉も衰え、腰痛が発症してしまう危険性が高まります。
腰痛は無理な体制で荷役したり、多くの荷物を毎日のように荷役する事だけで発症するのではなく、動かないことによっても発症してしまう確率は高くなってしまいます。
腰痛を発症してしまうと、運転手として働き続けることは非常につらくなるので、日頃からの腰痛対策が必須になると言えるでしょう。
ダンプ運転手に向いている人は？
ダンプ運転手に向いている人の特徴として
・運転が嫌いでない人
・毎日同じ仕事内容に飽きない人
・運転手としての経験がない人
などが挙げられるのではないでしょうか。
ダンプ運転手に限ったことではありませんが、運転手としては働くのであれば最低限の条件として、運転が嫌いでないことが必須といえるので、まずは運転が好きではなくても嫌いでない事が重要になります。
次に、ダンプ運転手の仕事内容が毎日同じであることを理解し、それでも飽きずに働ける方が向いていると言えます。
そして、運転手として働いた経験がなく、これから運転手として働きたいと考えている方は、ダンプ運転手に向いていると言えるでしょう。
理由としては、ダンプが大型トラックのように大きくなく、運転しやすいサイズであること、そして荷物の破損が出ないことから、運転手としてのスキルが未熟であっても輸送に問題が起きにくい事、などが挙げられます。
その為、運転手として働いてみたい、経験を積みたいと思っている方は、ダンプ運転手に向いていると言えるでしょう。
まとめ
ここまで、ダンプ運転手が楽なのかについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
様々情報がある中で確実に言えることは、運転手という職種の中においてダンプ運転手が楽な事は事実という事です。
この記事が、ダンプ運転手に興味がある方の役に立てば幸いです。
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