【大型トラックの坂道発進】のコツと手順について!現役運転手が解説します!

10t・大型トラック
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大型トラックの坂道発進と聞くと難しそうだ、出来ないのではないかと不安に考える方は多いですよね。

しかし、大型トラックの坂道発進は、少しのコツと手順を覚えることで驚くほど楽にできるようになります。

そこで今回は、現役運転手が考える大型トラックの坂道発進の手順やコツについて、詳しく解説していきたいと思います。

大型トラックによる坂道発進の重要性

大型免許の取得を考えていると言う事は、大型トラックの運転手として働く可能性もあると思いますが、もし大型トラック運転手として働くのであれば、坂道発進は重要なポイントとなります。

大型トラックの配達先では、毎回平坦な場所で荷下ろしをするわけではなく、時には坂道の途中や下り坂などで荷下ろしをすることもあり、そのような状況に備えて、教習所での坂道発進には真剣に取り組む必要があります。

また、大型トラックで坂道発進をする場合、多くは荷物を積んだ状態で行うことが多く、教習所で行う坂道発進より難易度が高く、難しく感じるでしょう。

しかし、荷物を積載した状態でガクつくような坂道発進をしてしまうと、荷崩れの原因となり荷物が破損してしまう事もあり得ます。

その為、ガクつかないスムーズな坂道発進が大型トラックでは必要で重要となるのです。

大型トラックの坂道発進の手順とコツとは?

ここでは、大型トラック運転手が実際の坂道発進で行う手順や、コツについてご紹介していきたいと思います。

①停車場所に付けたらサイドブレーキを引く

停車場所に車両が近づいたらブレーキ操作で停車し、サイドブレーキを引きますがこのとき、しっかりとブレーキがかかるように強く引きます。

もし、実車状態でサイドブレーキの引きが甘いと、車両が後ろに下がってしまい後続車と接触してしまう危険性もあり、車両が動いてしまうような状況ではスムーズな坂道発進は出来ません。

サイドブレーキは坂道発進で行う手順の最初にする行為であり、ここをしっかりと意識して行うことで、この後の手順を安心して行うことが出来るので、しっかりと強くサイドブレーキはかけましょう。

②クラッチを踏んでギアを2速に入れる

サイドブレーキをしっかりと引いたら、ギアを2速に入れます。

坂道発進時のギアは空車時であれば2速、実車時であれば1速を使用するようにしておくとスムーズに発進することが出来るので意識しておくといいでしょう。

③クラッチとアクセルを同時に操作

ギアを入れたらアクセルを少しだけ踏み、回転数を上げた状態で少しずつクラッチをつないでいき、半クラッチの状態にとどめます。

半クラッチの目安としては、上げた回転数がアイドリングに近い状態まで下がり、車両に伝わる振動が変わった時を目安として覚えておくといいでしょう。

④サイドブレーキの解除

半クラッチの状態で保てていることを確認したら、サイドブレーキを降ろして発進しますが、このときに一気にサイドブレーキを降ろすのではなく、確認しながら徐々に解除していくことが、坂道発進を成功させるためのコツになります。

坂道発進をするときに一気にサイドブレーキを解除してしまうと、半クラッチが出来ていなかったり、回転数が足りていない場合には車両が坂道を後進することになり、結果としてフットブレーキによる急ブレーキをかけてしまう事になります。

そのような状況を避けるためにも、サイドブレーキの解除は慎重に行うようにしましょう。

⑤発進

車両が動き出したらクラッチを完全につなぎ、アクセルを踏んでスタートさせますがこの時にギアを上げてはいけません。

教習時の坂道発進は踏切で行うことが多く、線路内でのギアチェンジは減点対象となります。

また、実際の大型トラックでの坂道発進でも、勾配がきついときなどにギアを上げると回転数が落ちて登れなくなったり、エンストを起こすこともあるので坂道を登りきるまでは、ギアを上げることは控えましょう。

坂道発進で注意してほしい事

坂道発進で特に注意しておいてほしいことはクラッチ操作です。

クラッチは無理な操作や長時間連続して使用することで、様々な不具合が起こりクラッチ滑りやクラッチジャダーの原因となります。

坂道発進で無理なクラッチ操作や長時間の半クラッチを使用する原因は、坂道発進を行う為のギアがあっていないことや、アクセルの踏みすぎなどの理由が考えられます。

万が一クラッチが破損した場合には、高額な修理費用や交換費用が掛かり、所有者の負担は大きくなってしまいます。

そのようなことを避けるためにも、坂道発進でのクラッチ操作は慎重に行う必要があると言えるでしょう。

坂道発進では焦らないことが最重要!

坂道発進が上手くいかない人の多くは、焦ってしまう事が一番の原因だと考えます。

坂道発進では慎重なクラッチ操作とアクセル操作が必要になりますが、焦ってしまう事でクラッチを急につないでしまったり、必要もないほどアクセルを踏み込みこんでしまうなど、普段ではやらないようなことをしてしまうのです。

その為、普段と違う挙動を見せる車両に戸惑い、さらに焦ってしまうという悪循環につながってしまうので、焦らずに坂道発進の手順を踏むということが最重要です。

坂道発進は経験を積めば積むほど意識しなくても行えるようになり、上記したような手順を踏まなくても、クラッチ操作とアクセル操作のみで坂道発進を行えるようになります。

その為、上記した手順の通りに坂道発進を行い、経験を積んで徐々に坂道発進に慣れていきましょう。

坂道発進補助装置付き車両について

大型トラックの中には、坂道発進を補助してくれる装置が取り付けられている車両があります。

この装置は各メーカーで呼び方は違うものの、どれも同じような装置となっており大型トラックの坂道での発進をサポートしてくれます。

具体的にはブレーキを踏んで停車した状態でブレーキから足を離しても、ブレーキはかかった状態のまま保たれるという機能です。

この機能を坂道で使用するとサイドブレーキの操作が必要なくなり、クラッチ操作とアクセル操作だけを行うことで坂道発進が可能になります。

クラッチがつながるタイミング、つまり半クラッチの状態でブレーキが解除されるようにタイミングを変えることが可能で、スムーズな坂道発進が出来るようになるので、搭載車両に乗務する機会があれば使ってみるといいでしょう。

まとめ

ここまで、大型トラックの坂道発進についてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

坂道発進は落ち着いて焦らず行うことで、必ず出来るようになるので手順を覚えてチャレンジしてみて下さい。

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