トラック運転手に興味があり、これから運転手として働きたいと考えている方にとって、年齢制限があるのかどうかは気になるポイントですよね。
そこで今回は、トラック運転手の年齢制限や平均年齢、そして運転手の定年について詳しくご紹介していきたいと思います。
高齢化が進むトラック運転手
出典：国土交通省
トラック運転手全体の平均年齢は47.25歳と、全産業の平均年齢42.9歳を大きく上回っており、実際に働いてみるとわかりますが、40代でも若手だと言われるほど運転手の高齢化が進んでいます。
運転手の高齢化が進む理由として少子高齢化で、若い世代が人数的に少なくなってしまっている事。
そして、実際には違うことも多いのですが、若い世代から見ると運転手は3Kと言われる「きつい、汚い、危険」のイメージが定着しており、働きたいと考える若年層が減っている事が運転手の高齢化に繋がっていると考えられます。
また数度にわたる免許改定によって、トラック運転手として働くための運転免許取得の条件が厳しくなり、現在の運転免許制度では中型免許で普通免許等の運転実績が2年以上、大型免許では3年以上の運転実績が必要となってしまいました。
これにより若年層の運転免許取得者が減り、運転手として働く若い世代が激減してしまったのです。
その為、免許取得条件の低い中年以上の運転手が増え、若い世代が運転手として働かない状況が続き、運転手の高齢化が進んでしまっているのです。
トラック運転手に年齢制限は原則なし
トラック運転手の高齢化が進んでいますが、トラック運転手として働くための年齢制限は原則無いと考えていいでしょう。
現在の運送業界では人手不足が深刻な問題となっており、トラックの運転に必要な運転免許さえ所持していれば、未経験者でも採用される事は難しくなく、年齢に自信がなくてもその運送会社の定年以下であれば採用の可能性は低くありません。
実際に筆者の周りでは、元高校教師で昔からあこがれを持っていた方が、60歳目前で大型免許を取得し運送会社に就職しました。
もちろん未経験者であったので、最初は2トントラックに乗務しその後4トントラックに、そして最終的には地場ではありましたが、大型トラックの運転手として乗務できるようになりました。
このように、年齢を理由にトラック運転手を諦める必要はなく、何歳からでも採用される可能性は十分にあるので、トラック運転手として採用されるための行動が必要となります。
採用されるための行動を具体的に説明しますと、まず必須運転免許の取得、出来れば大型免許を取得しておくと採用面では有利に働き、それと合わせてフォークリフト運転技能講習や玉掛け技能講習などの資格も取得しておくことで、さらに採用される確率は高まるでしょう。
その為、年齢制限をあまり気にする必要のないトラック運転手を目指すうえで、自分の年齢に自信がないのであれば、運転免許と必要資格の取得を目指してみましょう。
トラック運転手の定年は一般企業と同等
近年では高齢者による事故やトラブルが問題になることが多く、トラック運転手として幾つまで働くことが出来るのかは気になるポイントですよね。
トラック運転手の定年は一般企業と同じく60代前半が多くなっています。
しかし、運転が仕事である以上会社側から危ない、危険であると判断されると定年よりも前に事務所や倉庫内作業に従事するように求められることもあります。
また加齢による体力の衰えを感じ、長距離運転手から地場の運転手へと、自分から希望して小型トラックの運転手になる運転手の方も多くいます。
そして､それを機に全く違う荷物を輸送するトラック運転手に転職して､その後の運転手人生を過ごす方も多くなっています。
しかし、運転に問題がないと会社側から判断されれば、正社員として全く同じ待遇で働き続けることも可能で、仮にアルバイトのような働き方であっても、単年契約で定年が過ぎても運転に不安がなければ、自分が辞めない限り働き続けていくことが出来るでしょう。
このように、他業種では考えられないようなことですが、トラック運転手の年齢は実質的には存在しないのかもしれません。
何歳からでも働くチャンスはある!
トラック運転手は年齢を理由に諦める必要はなく、何歳からでも経験がなくても運転手として働くことは不可能ではありません。
もちろん最初から希望する職種の運転手として働くことは、難しい事があるかも知れません。
しかし、経験を積み仕事ができるようになれば、ステップアップを目指し転職など自分で行動することで、希望する仕事につけるようになるでしょう。
また、現在の運送業界において運転手不足は深刻な問題であり、年齢や経験の有無なしに募集をかけ入社後に免許取得の支援や資格取得をサポートする企業も増えるなど、年齢を気にする必要はなく希望者には誰にでもチャンスがある状況であると言えるでしょう。
まとめ
ここまでトラック運転手の年齢についてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
トラック運転手はいくつからでも働くことは可能であり、トラック運転手ならではの楽しみも多くあります。
トラック運転手に興味がある、運転してみたいと考えているのならこの機会に行動に移してみてはいかがでしょうか。
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