2トントラックの運転は難しい?運転のコツと難しさを【現役ドライバーが解説します!】

2t・小型トラック
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2トントラックの運転に対するイメージで、難しいと考える方が多くいるようですが、実際にはどうなのか気になりますよね。

運転の難しいポイントやコツが先にわかっていれば、実際の運転の不安も少なくなるはず。

そこで今回は、現役運転手が思う2トントラックの難しさやコツについて詳しく解説していきたいと思います。

2トントラックの運転は難しいの?

2トントラックの運転を難しく感じることはあまりないでしょう。

2トントラックのサイズは全長4700㎜、全幅1700㎜以内と定められており、普通車と比べて大きく見えるため難しいと感じがちですが、車両サイズだけ見ると実は普通車とほとんど変わりません。

トヨタのヴォクシーと比較してみても全長4695㎜、全幅1730㎜とほぼ同じであることが分かります。

また、車両感覚の違いを一番感じるホイールベースを比較してみても、日野自動車のデュトロが2525㎜であるのに対し、ヴォクシーが2850㎜と実は普通車であるヴォクシーの方が長くなっています。

その為、2トントラックの運転に関して過度に難しいと考える必要はなく、普通車を運転できるのであれば2トントラックも同じように運転できると考えて間違いないでしょう。

2トントラックの運転で気を付けてほしいこと

2トントラックの運転は難しいと考える必要はありませんが、トラックには気を付けておかなければならないポイントがいくつかあります。

ここでは、普通車との違いから生まれるトラック特有の注意点について解説します。

車両の高さ

2トントラックの運転で気を付けたいポイントは車両の「高さ」です。

トラックには普通車にはない荷台が存在しますが、トラックの運転経験がないとこの荷台の高さのイメージが出来ず、接触事故が多数発生しています。

普通車の高さは1895㎜、2トントラックバン型の高さは2935㎜と1000㎜近くも高さに違いがあるため、何も考えずに走行していると木の枝との接触や、普通車なら通行できる高架下では高さのある荷台部分が通行できず、大きな損傷につながる可能性があります。

このような状況を避けるためにも2トントラックの運転では、高さをしっかりと意識しておく必要があります。

トラックの横転

普通車の運転経験しかないなら想像しにくいかもしれませんが、トラックはサイズにかかわらず横転してしまう可能性があることを理解しておきましょう。

トラックに荷物を積んだ状態では重心が高くなりバランスが悪く、急ハンドルやオーバースピードでカーブを曲がると横転してしまいます。

トラックの横転を避けるためには、重心がどこにあるのかを考えたうえでの運転が必要になります。

死角の多さ

車体が大きく運転席が高い場所にあるトラックは死角が多くなり、周りが見えにくくなります。

またバン型と言われる荷台が箱型のトラックでは、ルームミラーによって後方を確認することが出来ず、違和感を覚えてしまうでしょう。

死角をなくすためには目視するのが一番効果的で確実な方法なので、右左折時やバックする時にはミラーで確認するだけではなく、目視するクセもつけておきましょう。

車両感覚の違い

2トントラックのサイズは普通車と変わらないはずなのに、運転席が高く荷台があることから車両感覚が違う錯覚が起きてしまいます。

その為、右左折時に大回りになる方も多く、曲がれるはずなのに曲がる方向とは逆に膨らんでしまうこともあり、非常に危険な運転になってしまいがちです。

上記しましたが2トントラックのサイズは、普通車と変わらないことが多いため高さを意識して普通車と同じ様な運転を心掛けるといいでしょう。

2トントラックを運転するためのコツは?

ここでは、2トントラックを上手く運転するためのコツについて、現役ドライバーが解説します。

急のつく動作を避ける

トラックの運転経験がない方に一番意識してほしいことが、急の付く運転をしないということです。

トラックは普通車と違いトルクが強くなっている為、急なアクセル操作をすると車体が激しく揺れてしまい、荷崩れの原因となります。

また、ブレーキにしても普通車と比べて荷物を積むトラックの方が、制動力が高く少し踏んだだけでも急ブレーキになってしまうこともあり非常に危険です。

トラック運転手の一番の仕事は預かった荷物を、そのままの状態で顧客まで届けることなので、早く届けるのではなく確実に届けられる方法を学びましょう。

後輪を中心にしたハンドル操作

運転席が高く普通車と感覚が違うと感じている方にとって、右左折は難しいと感じてしまうかもしれません。

トラックの右左折のコツは後輪を中心にしたハンドル操作です。

ミラーで後輪を確認しながら、白線や縁石に沿ってゆっくりとハンドルを切っていき、離れすぎないようにハンドルを戻していきます。

この方法であれば巻き込み防止の確認も合わせて行えるため一石二鳥です。

運転に自信がないのであれば一度試してみてください。

バックのコツ

トラックでのバックは死角も多く見えない部分もあるため、慎重なハンドル操作やアクセル操作が必要になります。

また、白線や目印がない場所でのバックは真っ直ぐ定位置に下がることも最初は難しく感じるでしょう。

コツとしてはバックする時にミラーを見ながらバックするのではなく、窓を開けて顔を出して目視しながらバックすることです。

普通車でバックした時にミラーで見ると真っ直ぐになっているのに、止めた後見てみると斜めになっていた経験はありませんか?

これはミラーで見えている景色と目視の景色に差があるからです。

トラックでも同じようにミラーで見るのと、目視で見るのでは見えやすさに大きな違いがあるため、運転に慣れないうちは窓から顔を出し目視でバックしてみるといいでしょう。

2トントラック運転手に物足りなさを感じたら?

2トントラックの運転に慣れ、仕事にも慣れてくると物足りなさを感じることがあるかもしれません。

もし物足りなさを感じたのなら、中型トラックや大型トラックの運転手を目指してみるといいでしょう。

現在、運送業界では人手不足が深刻な問題となっており、希望する職種や好きなサイズのトラックの運転手として働きやすい状況となっています。

トラック運転手の働き方は車両サイズが大きくなればなるほど、自由な働き方が出来て運転手としての醍醐味も多く味わえるのでお勧めです。

中型免許や大型免許を所持していれば転職は有利に進むはずなので、まずは2トントラックの運転手として働き経験を積んでステップアップを目指しましょう。

まとめ

ここまで、2トントラックの運転の難しいポイントやコツについていかがだったでしょうか。

上記しましたが運転手の仕事は預かった荷物を確実に届けることなので、運転の難しさやコツを理解し、運転手としての務めを果たしましょう。

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