海コンドライバーの仕事内容は?現役ドライバーが魅力やデメリットも解説します!

大型トレーラー
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海コンドライバーがどのように働き、どのような一日を過ごしているのかご存知でしょうか。

海コンドライバーとして「働きたい、興味がある」という方にとっては、仕事内容が分かることで、働くイメージも湧きやすくなるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、海コンドライバーの仕事内容や魅力、デメリットまで現役ドライバーが解説していきたいと思います。

海コンとは?

海コンとは海上コンテナの略称で、日本国外への輸出に用いられる荷箱の一種で、輸入される商品もこの海コンに積み込まれて輸入されてきます。

海コンはその荷姿のままトラックで輸送する為、トレーラーでないと運ぶことが出来ず、このトレーラーのドライバーが、海コンドライバーと呼ばれています。

海コンには20フィートと40フィートの2種類あり、そのサイズに合わせたトレーラーに海コンを積み込んだり、積み替えたりすることで集配作業を行っています。

海コンドライバーの仕事内容と一日の流れ

ここでは、海コンドライバーの仕事内容と一日の流れについて、詳しく解説していきたいと思います。

海コンドライバーの仕事内容

海コンドライバーの仕事内容は90%が運転と待機時間、5%が海コンの積み替え作業、残りの5%が配達後のコンテナ内清掃になります。

基本的にはコンテナヤードから配達先に向かい、荷下ろし後にコンテナ内の清掃をし、コンテナヤードに戻ってきて積み替え、また配達に行くという内容が、最も基本的な仕事内容になります。

また、コンテナヤードに着港している船舶から荷下ろしを行う「水切り」と言われる作業も海コンドライバーの仕事で、船舶から降ろした海コンをコンテナヤード内に降ろすという仕事内容です。

この仕事の場合にはコンテナヤードから外に出ることはなく、一日のほぼすべてが運転のみの仕事になり、荷下ろしや積み込みの待機時間もほぼありません。

そしてコンテナヤード内での「横持ち」と言われる作業もあり、船舶からの荷卸しや積み込み作業ではなく、ヤード内にある海コンを積み込みやすいように入れ替えたり、集配送で使う為に入れ替えたりする作業になりますが、こちらも水切りと同じ様にほぼ運転だけの仕事内容になります。

海コンドライバーの一日

海コンドライバーの一日の流れを、最も基本的な仕事内容で紹介すると

5:00 出社 出発

7:00 配達先到着後 荷下ろし 待機時間

9:00 荷下ろし完了後荷台の清掃作業

11:00 コンテナヤード近くの洗車場でコンテナ内の洗車

13:00 休憩終了後コンテナ返却 翌着分のコンテナを夕積み

16:00 帰庫 退社

上記のような流れが海コンドライバーの一日ですが、状況によって配達先が近い場合には、午前中一本、昼からもう一本配達になる可能性もあり、会社によって働き方は変わりますが基本的な流れは変わりません。

荷下ろし中や積み込み中には、停車している場所が狭い、邪魔になるという理由でトレーラーを切り離し、現場を離れて待機し積み下ろしが完了するまで待機することもあり、自由時間が多く取れることもあります。

海コンドライバーの魅力とは?

海コンドライバーには他のトラックにはない魅力があり、知っておくことでドライバーとして働くための参考にできることもあるでしょう。

そこでここでは、現役ドライバーが感じる海コンドライバーの魅力について、解説していきたいと思います。

肉体的負担がない!

解説していきたいと思います。一番の魅力は「肉体作業がない事」です。

海コンに積まれているもの、積み込むものどちらも決まった荷物を扱うのではなく、その時によって多くの種類の荷物を扱いますが、基本的に海コンドライバーが荷物に触れることはなく、海コンの積み下ろしは専属の作業員が行う為、ドライバーの仕事はコンテナの輸送がメインとなり、肉体的負担はゼロに等しいと言えます。

一般的なトラックであれば、荷物の積み下ろし作業が負担となることが多いですが、海コンドライバーでは手作業の心配がなく、体力に自信のない方や、女性ドライバーからも魅力のある職種だと言えるのではないでしょうか。

給与水準が高め!

トラック運転手の給料はトラックが大きくなればなるほど、輸送距離が長くなればなるほど給与水準が高くなります。

しかし、海コンドライバーの給与水準は350万円~450万円と、近距離~中距離を担うドライバー職の中では、高い水準の給料が魅力の一つとなっています。

長距離ドライバーのように自宅に帰れず、トラックの中で寝泊まりすることも少なく、コンテナヤード内で積み替え作業できる時間も決まっていることから、ある程度決まった時間で働きながら、この給与水準を維持していることは、大きな魅力になるのではないでしょうか。

仕事が安定している!

日本は輸入大国であり、輸出大国と言われることがありますが、この輸送を支えているのが海コンであり、それを輸送する海コンドライバーです。

海外からの輸入は途絶えることはなく、輸出についても同じように途絶えることはありません。

その為、安定的に仕事があり急な解雇や雇止めにあう確率は、非常に少なくなっています。

安定的に働けるということは、安定的な収入があると言う事なので、安定した生活にもつながり、働くうえでの大きなメリットとなり、魅力だと言えるのではないでしょうか。

海コンドライバーのデメリット

海コンドライバーとして働くことを考えているのなら、海コンドライバーのデメリットについても知っておく必要があるでしょう。

そこでここでは、海コンドライバーのデメリットについて、ご紹介していきたいと思います。

待機時間が長い!

待機時間は全ドライバーが経験することであり、長時間労働の原因として問題視されなくしていく取り組みが行われていますが、海コンドライバーにも例外なく荷持ち時間が存在します。

そして、海コンドライバーの荷待ち時間は、他のドライバー職に比べて長くなることが多くなっています。

その理由として、ほかのドライバー職でもある荷持ち時間と合わせて、荷物の積み下ろし時間も待機する必要がある為です。

一般的なドライバーは荷待ち時間が終われば、自分のトラックのへの積み下ろし作業に関わることになりますが、荷物に触ることのない海コンドライバーはこの積み下ろし時間も、待機時間として待つ必要があるのです。

その為、ほかのドライバー職と比べて長くなる荷待ち時間は、人によってはデメリットに感じることもあるでしょう。

横転の危険が常にある

海コンドライバーの二つ目のデメリットが、運転そのものが難しく常に横転の危険性があると言う事です。

海コンは荷物に触れることも出来ませんが、現場につくまで中を見ることも許されず、どのように積み込まれているのか、バランスよく積み込まれているのかも分からない状況で輸送を行います。

バランスよく積み込まれていなかったり、重心が高くなっている海コンでは慎重にハンドル操作を行わないと、横転の危険性が高くなり重大事故につながる可能性もあります。

このように、海コンドライバーには運転そのもの難しい、というデメリットがあることを覚えておきましょう。

経験者募集の求人が多い!

これは上記したデメリットにつながることですが、横転などの危険性が他の車両よりも高く、運転難易度が高い海コンドライバーは、未経験者の採用枠が非常に少なくなっています。

運転の難易度が高く、危険性が高い車両のため仕方がないことですが、未経験者にとっては採用される可能性が低くなるデメリットとなります。

しかし、海コンドライバーとして未経験者でも、採用される可能性がゼロな訳ではなく採用される確率を高めることは出来るので、諦めずに行動を起こすことが重要です。

海コンドライバーに必要な運転免許は?

ここでは、海コンドライバーに必要な運転免許の取得条件や、取得方法、取得費用についてご紹介しますので、参考にしてみて下さい。

大型免許

大型免許取得条件は普通免許、準中型免許、中型免許、大型特殊などの運転免許を取得後、通算運転経歴が3年以上必要となっています。

普通免許は18歳から取得できるため、最短で大型免許を取得するのであれば21歳から取得できるということになります。

また身体的な条件として

視力

裸眼もしくは眼鏡、コンタクトレンズの使用で両眼0.8以上、片眼0.5以上。

深視力

三桿法の奥行知覚検査器により、2.5メートルの距離で3回検査し、誤差の平均が2センチメートル以下であること。

色別

信号機の色(赤・青・黄)が識別できること

聴覚

10メートルの距離で90dBの警報機の音が聞こえること。(補聴器の利用も可能。)

その他身体的条件

自動車の運転に支障をきたす身体障害がないこと

となっています。

基本的に深視力以外の条件は普通免許と変わらないので、問題なくクリアできていると考えていいでしょう。

取得方法については2つあり、運転免許センターでの一発試験と指定教習所を卒業して交付される二つの方法がありますが。

取得費用は一発試験の場合33000円程度指定教習所で取得する場合には所持免許によって変わり25万円~40万円の間が一つの目安となります。

一発試験は一回で合格すれば費用を抑えることが出来ますが、合格率は低く人によっては10回程度受験する人もいるので、自分に合った方法での取得を目指すといいでしょう。

けん引免許

けん引免許取得条件は18歳以上であれば誰でも取得可能で

視力

裸眼もしくは眼鏡、コンタクトレンズの使用で両眼0.8以上、片眼0.5以上。

色別

信号機の色(赤・青・黄)が識別できること

聴覚

10メートルの距離で90dBの警報機の音が聞こえること。(補聴器の利用も可能。)

その他身体的条件

自動車の運転に支障をきたす身体障害がないこと

となっています。

取得方法は運転免許センターでの一発試験と、指定教習所で講習を受けて取得する2種類の方法があります。

取得費用は一発試験で6100円程度指定教習所で取得した場合が13万円前後となっていますが、けん引免許の一発試験は難易度が非常に高くなっており、一回目での合格は難しいので、数回以上かかると思っていた方がいいでしょう。

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海コンドライバーは女性ドライバーも多数!

海コンドライバーは仕事内容や肉体的負担がないことから、女性ドライバーが多く従事している職業で、これから働きたいと考えている女性ドライバーにおすすめできる職業です。

現在、国土交通省が推進するトラガールプロジェクトによって、女性ドライバーにも働きやすい環境が整い始めてはいますが、まだまだ行き届いてないのが現状で、トイレやシャワー室など女性専用の設備がない場所もあります。

とくに長距離ドライバーとして従事していれば、このような施設は必須となり、女性ドライバーでは不便に感じることもあるでしょう。

その点、海コンドライバーであればトラックでの寝泊りも少なく、ある程度決まった場所での集配送が多いので、トイレの場所などの心配もしなくて済むでしょう。

このように海コンドライバーは、体力に自信がない方だけではなく、女性ドライバーにも向いている職業であると言えるでしょう。

まとめ

ここまで、海コンドライバーの仕事内容についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

この記事が、海コンドライバーの仕事に興味がある方の役に立てば幸いです。

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